「三国志 10」
- 作者: 横山光輝
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 1998/07/01
- メディア: 文庫
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玄徳と関羽が無事に出会えて何よりです。
10巻まで読んできて一番頼もしいと感じる武将はやっぱり関羽かな。教養もあって理知的に行動しますし、情にも厚い人だと思いますね。
張飛は少々わんぱく坊主。でも、張飛の情熱があったから玄徳が世に出る最初の一歩を踏み出せたんですよね。そう考えると3人揃ってこその魅力的な武将かもしれません。
孫策は…意外な最期でしたね。ぐんぐん国を引っ張って来たのに、たった一人のご老人によって自滅しました。慢心なのかしら、それとも民の心が奪われていることに対する嫉妬? 「こんな老人、犬一匹斬るのと同じよ」と言ってしまったり、雨乞いのかけに負けたのに結局約束を破って斬り殺してしまったり横暴だわ。若さ故の過ち?
もし、玄徳や曹操がこの老人に出会っていたらどうしたかしら。玄徳は民の声を聴いて敬意を払うだろうし、曹操はうーん、プライド高いから微妙。でも忠臣の声には割と耳を傾けるし、自分の評判を落とすようなことはしないから約束を破ることはないでしょうね。孫策は器が小さかったということかな。
玄徳は無用な敵は作らず純粋だけれども、注意深いというか、したたかな面もありますね。そして腹も据わってます。人に恐れられる凶馬を乗りこなしちゃったり、危険から逃げるのも上手。日頃の行いに対する人望の厚さが身を救いました。地味に活躍する伊籍さん(笑)。
でも今回、養子を迎えちゃったのは後日何か災いの種になるでしょうか。それが気になります。
さて。単福さんが登場。そろそろ孔明が登場する頃かなあと思っていたのですが、まだでした(汗)。この人の活躍で軍師の大切さが分かりましたね。玄徳も曹操もいつの間にかヒゲをはやし、中年の域?新しい力が必要みたいです。