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お買いもの日記だったり、つぶやきだったり

「猫なんかよんでもこない。」

大きなクルクルした目で振り向く小さな黒猫の後ろ姿。

なんとなく哀しげな結末が待っていそうで少し躊躇ったのですが、タイトルと、筆者が元ボクサーであることが決め手になって購入しました。


猫なんかよんでもこない。 (コンペイトウ書房)

猫なんかよんでもこない。 (コンペイトウ書房)


表紙を開き、筆者紹介を読んで気づきました。「クロ號」を描いた人だったのですね。「クロ號」は読んだことがないですが、タイトルだけは知っていました。

今回の「猫なんかよんでもこない。」に登場する猫も、クロという名です。そして妹猫?の名はチン子…。伏せ字にしようかと思いましたが、かえって怪しいのでそのまま表記(笑)。

絵柄は可愛らしいですが、ワンエピソードが8コマで淡々と綴られる、夢破れたボクサーと2匹の猫の物語はやっぱり切ない結末です。でも湿っぽくなくて、少し離れた目線で描かれている感じですね。ドライな感覚はボクサーという経験があるからかな?
でも、猫嫌いだった筆者が段々と猫との距離を縮めていく様子はじんわりとしみ入ります。