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お買いもの日記だったり、つぶやきだったり

狭間の世界「泣くな、はらちゃん#6」ちょっと感想

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仕事帰りに汐留の日本テレビのショップに寄って「泣くな、はらちゃん」のクリアフォルダを買いました。はらちゃんが「私の世界」を歌ってますね。全然、人を励まさない内向きな歌なんですが、それがなんだか不思議と良いのです。

さて、気まぐれダラダラ感想にいきたいと思います。

 

* * *


ドラマの舞台は海沿いの町。これがこの物語にふさわしく、意味があるのだと第5話になってから気づきました。鈍いわ、私。
陸と海、2つの世界の境い目を表しているんですね、たぶん。
現実と虚構、無垢と混沌、外側と内面、そして生と死。
工場長が海岸沿いを歩いていて、海に落ちて死んでしまうのがなんとも象徴的です。とぽん…ととても静かにあっけなく。生と死は互いに遠く離れているようで、でも実はとても近いですね。

そんな狭間の世界に漫画から飛び出したはらちゃんは生きる喜びにあふれています。
人や動物と出会い、音楽を奏で、食べ物を味わい、恋を知る。
両想いになれた越前さんとの居酒屋デートでははらちゃんがとても幸せな表情をしてました。そうそう、それから6話のはらちゃんは今までと違って可愛いだけでなく、カッコいいのです。でも、それは切なさも伴いながら。

 

越前さんのアルバムを見せてもらって、はらちゃんは衝撃を受けます。

漫画の外の世界では、人間はお母さんのお腹の中から生まれ、育ち、そして大人へ成長し、いずれは年老いて死ぬこと。はらちゃんもそうですが、越前さんも驚きを隠せない彼を見て、2つの世界の隔たりをますます感じたのではないかと思います。

 

アルバムを見せてもらう前は屈託のない笑顔で越前さんにプロポーズをした、はらちゃん。それは結婚すれば越前さんを幸せにできると信じていたから。でも今となっては越前さんを困らせてしまうことがわかってしまった。ここではらちゃんが見せる表情がとても哀しかったです。越前さんに心配をかけまいと、泣き顔を一生懸命笑顔にして隠してる。そして自らノートを開き、別れを決意する。5話の終わりでは「また!」と再会を確信していた微笑みと比べるとなんて辛いでしょうか。

幅広い表現をする長瀬君ってば!いい役者さんだなあとしみじみ思いましたよー。

あと恐らく残り4話くらいだろうかと推測しますが、この物語の結末がどうなるのかとても怖いです。でもきっとハッピーエンドになる〜っと信じて楽しみにしたいです。