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お買いもの日記だったり、つぶやきだったり

「3月のライオン」4巻

3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)

今回のポイントは「おいなりさん」!(だけじゃないけれど^^;)
さくさくレンコンと玉子のそぼろ入りか〜。わさび漬けが刻んだのが入ったりとか。各家庭で味は色々ですね。私の母のはとーってもシンプルでした。甘く似たおあげと、ごろんと大ぶりのご飯だけ^^; おいなりさんは子供の頃から苦手な食べ物の一つでしたが、最近好きになりました。味覚が変わったのはやっぱり歳をと(以下略)。

香子さんは不思議な人です。トゲトゲの固まりのような彼女は私にはこれまた苦手なタイプですが、桐山君には時折見せる崩れ落ちそうな弱さが彼女から目を離させようとしません。隠すことなく、彼女の持つ強さと弱さを晒して生きてる。おいなりさんと煮物をお腹いっぱい平らげちゃうところなんて、彼女が一番家庭の味に飢えてますよねえ…。なんとなく守ってあげたくなりそう…。

そして今回の主役は島田さん。故郷の期待を一身に背負って戦う姿はなんとも激しかったです。それから夢に出てくるじーちゃんの言葉が身にしみます。じーちゃん、ばーちゃんの言葉って、どうしてあんなにぐっとくるのでしょうねえ。年月の重さというか、なんだか涙が出ます。

作者さんの前作「ハチミツとクローバー」は全体的にホンワカしてましたが、こちらは棋士たちの戦いを含め精神的に追いつめられる場面が多いので、ときどき登場するあかりさん家族の存在がいっそうホッさせますね。このメリハリも今回の作品の面白さだと思います。