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お買いもの日記だったり、つぶやきだったり

心掴まれた!

昨夜「JIN-仁-」を観てから、さて寝ようと思っても心がざわざわしてなかなか寝付けませんでした。最終話の色んなシーンが頭の中を駆け巡る!
少し眠れても目が覚め、を繰り返し、おまけに夢の中に大沢たかおさんが出てきた(笑)。

一昨年の第一話の予告CMを観たときから毎回とても楽しみで、昨夜はとうとう待ち望んだ謎解きの最終回でしたが、観終わったら心の中に色んな感情が溢れてスッキリしないです。結末としてはあれが妥当だろうと思いますが、そして救いも用意されているのですが、やっぱりうん、哀しいなあ。せつないなあ。完結編第一話で仁先生が言っていた「優しくて残酷な未来」…まさにそのとおりでした。

以下、最終回バレありですよ。



何が一番哀しいかって、江戸の皆が仁先生のことを忘れてしまったことですよ。特に仁友堂の先生たちは、ずっと苦楽を共にしてきたのになあ…仁先生から講義を受けて、一緒に研究して励まし合ってきたのに(泣)。うーん、それに「歴史の修正力」と言ってもいったいどうやって辻褄合わせしたんだろう「歴史」という奴は。恭太郎さんが負傷したときの脳外科手術は誰がオペしたことになってるんだろう?江戸の町のコレラを治したのは誰がしたことに?とか色々あるんですが。
はー、でも良かったのは、皆が仁先生のことを忘れても、仁先生が残していった医療に対する熱心さを引き継いでくれたことです。ああ、そう考えると忘れたほうが結果的に良かったのかな?もし、崖から仁先生が落ちて死んじゃったかも…?となったら、皆が仁先生の名を世に残そうと頑張っちゃって、歴史の修正力で仁友堂の皆さんの身が危険になるかもしれないよね?とか考える。


せつないのは咲さんと仁先生ですなあ。最初の予想では二人は一緒になるかなと思っていたのですが、仁先生が咲さんの病を治せる薬の存在を思い出して探しに行くとき…咲さんの手から仁先生の手が離れていくシーンで、ああ!ちょっと待て!と。これじゃあ今生の別れみたいだよお!と思ったら、ホントにそうだった(泣)。
咲さんはかろうじて「先生」の存在を思い出してくれたけど、名前も顔も忘れてしまったなんて、どんなに哀しいことだろう。でも咲さんは最後まで笑顔でしたねえ。。。顔と名前は忘れても、人となりは深く心に刻まれていて、自分を愛してくれた存在が確かにそこに居た、というのは咲さんにとって綺麗な夕陽のように穏やかで温かい気持ちを与えてくれる記憶。もうそれだけで満足だったのかしら。「お慕い申しておりました」奥ゆかしく柔らかな愛情ある言葉だなあと思います。あのお手紙は名文でした!
咲さん、あれからホントに仁先生に関する記憶が全部消えたのかな。野風さんも、どうだったんだろう。


橘未来さんはね、たぶん、仁先生のことを分かったんじゃないかなあと思うんです。野風さんも仁先生が未来から来た人だと感づいてましたものね。橘未来さんの手術は上手くいってほしい!仁先生が戻った世界はちゃんと変化してましたね。「東洋内科」があったり、医療費負担が軽くなっているし。仁先生が江戸の町で築いた絆を基にして皆が奮闘した結果がそこにありました。きっと医学も進歩したに違いない。戻った世界で自分のやるべきことを見据えて力強く手術に臨む仁先生の姿にホッとしたのでした。


さて。TVドラマが終了したら、原作を読もうと思っていたのですが、なんだか今はその気分が飛んじゃいました^^; もう私にとっての「仁」はこのドラマ版でいいかなあ、と。役者さんたちが魅力的すぎて頭から離れないです。原作の仁先生は表紙絵を見る限りではヒゲもたくわえて骨太そう。でも私の中の仁先生は優男で、青年ぽさがまだ抜けなくて、泣き虫さんのちょっと頼りない人です。そこがなんともうい奴(笑・でも、人を助けたいという気持ちでは誰にも負けない強い人でもありますね)。
内野龍馬はもうこの人以外考えられないと思うくらい、坂本龍馬でしたね。見事でした!
咲さんも野風さんも、うんうん、皆ねえ、ステキ! そう満足なのです^^


はー、もう、しばらくはこんなに好きと思えるドラマに出会えないかも。ホント心鷲掴みにされる作品でした。
まだまだ語りたい部分はありますが、昨夜眠りが浅かった分、もうキツいー。おやすみなさい。